User Guide

osu!taiko Mapping Helper 使用説明書

English GitHub Discord

Mapping Workflow Tool

osu!taiko Mapping Helper

Mapping で地味に手間のかかる作業を、少ない操作でまとめて処理できる osu!taiko 向け補助ツール。

Download Discord
Windows osu!stable 日本語 / English

Main Features

4つの作業を、ひとつのツールで

osu! エディタで開いている譜面を読み取り、繰り返しになりやすい編集や確認作業を補助します。

01

SV Editor

ノーツ、小節線、BookMark、BeatSnap、既存の緑線などを基準に、SV と Volume をまとめて設定できます。

範囲内のグラデーション、特定オブジェクトだけへの適用、相対速度変化、既存緑線の整理にも対応します。

SV Editor の画面

02

Utility

オフセット、ヒットサウンド、ノーツ座標、メタデータなど、SV 以外の編集をまとめて実行できます。

全難易度へのタグ変更や設定コピー、指定したビートスナップへの再スナップにも利用できます。

Utility の画面

03

Timing Property

osu! エディタの現在位置に適用されている Timing、BPM、SV、Volume、見た目 BPM をリアルタイムに確認できます。

Timing Property の画面

04

BG Setter

背景画像を画面上で動かしながら、譜面に保存する BG の Y 座標を決定できます。

数値を繰り返し入力せず、実際の表示位置を見ながら調整できます。

BG Setter の画面

Get Started

最新バージョンをダウンロード

osu!stable で対象の taiko 譜面を開き、ツールを起動するだけで始められます。

Releases を開く

Overview

このツールの役割

osu! のエディタで開いている taiko 譜面を読み取り、SV 編集や一括編集を補助します。操作対象は現在 osu! 側で選択されている .osu ファイル、または同じ曲フォルダ内の全難易度です。

リアルタイムに譜面を読む

起動中の osu! プロセスから、現在開いている曲フォルダ、.osu ファイル名、再生位置、メタデータ、背景画像の情報を取得します。ツール側で譜面名が表示されれば、処理対象を認識できています。

.osu を直接編集する

SV Editor、Utility、BG Setter は .osu ファイルを書き換えます。処理後は osu! のエディタで Ctrl + L を押して、ファイルを再読み込みしてください。

主な機能

SV の適用・削除、ヒットサウンドの統一、ノーツ座標変更、タグ編集、設定コピー、再スナップ、背景 Y 座標調整、バックアップ保持数の管理を扱います。

補助情報の確認

Timing Property では、osu! の現在位置に対応する Timing、BPM、SV、Volume、見た目 BPM を確認できます。SV 作業中の値確認に使います。

まず覚えること

このツールの基本は「osu! で対象譜面を開く」「ツールで条件を入力する」「実行する」「osu! で Ctrl + L を押す」です。
成功メッセージだけでは osu! 側の表示は更新されないため、再読み込みまでを1セットにしてください。

Start

導入と基本操作

ビルド、起動、タイミング指定、実行後の確認までの共通手順です。

必要な環境

  • Windows
  • osu! stable

ダウンロード方法

  1. 右上の GitHub ボタンから miyagish1m4/osutaiko-mapping-helper を開きます。
  2. 右側にある Releases を開きます。
  3. Tag の数値が最新のバージョンをクリックします。
  4. osu.taiko.Mapping.Helper.zip をダウンロードします。
  5. Source code はアプリの実行には不要です。
  6. zip を解凍し、osu!taiko Mapping Helper.exe を実行します。

起動方法

  1. osu! を起動し、エディタで編集したい taiko 譜面を開きます。
  2. osu!taiko Mapping Helper.exe を起動します。
  3. ツール上部の譜面名や背景表示が更新されることを確認します。
  4. メニューから SV Editor、Utility、BG Setter を選びます。
  5. 条件を入力して 実行 を押します。
  6. 成功メッセージが出たら osu! 側で Ctrl + L を押します。

SV Editor

SV の適用・削除

上から順番に、Timing、SV、Volume、対象、実行までを説明します。

1. Timing

処理する範囲の始点と終点を指定します。
入力は mm:ss:fff 形式、またはミリ秒の整数に対応しています。たとえば 01:23:456 と 83456 はどちらも受け付けます。

Set Start Timing と Set End Timing は、osu! の現在の再生位置をそれぞれ始点・終点に入れるボタンです。

⇔ ボタンは始点と終点を入れ替えます。始点が終点より後ろにある状態では実行時にエラーになります。

2. SV

SV チェックを有効にすると、追加または更新する緑線の SV を指定できます。
SV は 0 より大きい数値を入力します。小数も使用できます。
SV チェックを外した場合は、処理地点の直前にある緑線の SV を参照して、SV 値を明示的には変更しません。

等差モード は始点から終点まで一定量ずつ変化します。
等比モード は比率で変化します。

等差モード SV(t) = SV_start + (SV_end - SV_start) * p
等比モード SV(t) = SV_start * (SV_end / SV_start) ^ p

p は範囲内の進行率です。始点では 0、終点では 1 になります。


終点の SV が始点より高い場合の等差と等比の変化イメージ
終点の SV が高い場合
終点の SV が始点より低い場合の等差と等比の変化イメージ
終点の SV が低い場合

3. Volume

Volume チェックを有効にすると、緑線の音量を指定できます。
Volume は 5 から 100 の整数で入力します。小数は受け付けません。
Volume チェックを外した場合は、処理地点の直前にある赤線 or 緑線 の Volume を参照します。音量を変えずに SV だけを編集したい場合は、Volume を無効にして下さい。

赤線に適用 を有効にすると、指定範囲内にある赤線の Volume も指定した値に変更します。
赤線と緑線が同時刻にある場合に、それぞれの Volume が違う値になってしまうことを避けたいときに使います。

このチェックボックスをオフにすると、範囲内の赤線 Volume は変更されません。
たとえば最初の赤線だけ、赤線と緑線をあえて別の Volume にすることで、その線より前は赤線の Volume、その線より後は緑線の Volume として扱わせたい場合に使えます。

4. 始点に適用

無効にすると、始点ちょうどの対象は処理から除外されます。

5. 終点に適用

無効にすると、終点ちょうどの対象は処理から除外されます。

6. 相対速度変化

設定のアドバンスモードを有効にすると表示されます。
通常は入力した SV をそのまま使いますが、相対速度変化では対象のオブジェクトに適用されている SV を基準にして、新しい SV を計算します。

乗算 は (現在の SV - 基準 SV) * 入力 SV + 基準 SV の形で変化します。
加算 は現在の SV に入力 SV を足します。

処理前の SV に入力 SV を足して変化後の SV を作る加算のイメージ
基準 SV からの差分を倍率で変化させる乗算のイメージ

終点の有効化 を併用すると、相対変化の始点値と終点値を別々に指定できます。

加算値が始点の -0.0 から終点の -1.0 へ変化するイメージ
乗算値が始点の 1.0 から終点の 1.5 へ変化するイメージ

7. 適用タブ

指定範囲内の対象タイミングに緑線を追加します。
SV や Volume を有効にしている場合は、始点から終点までの位置に応じて値を計算します。

既存の緑線と重なる場合は、処理対象やオフセットに応じて既存緑線を整理しながら出力します。

整理の内容として、対象ノーツの直前から対象ノーツまでの間にある既存緑線は、今回置く線と効果が重複しないよう削除対象になることがあります。 ただし、選択していない Object の SV を戻すために必要な線や、kiai の切り替わりを維持するために必要な線は残す・値を引き継ぐように扱われます。

適用後は、範囲内や範囲後のスライダーの見た目が崩れにくいように、必要に応じて sliderLength を補正します。

kiai 状態は、直前の赤線 or 緑線を引き継ぎます。

8. 削除タブ

指定範囲内の緑線を削除します。赤線は削除しません。

削除後は、範囲内や範囲後のスライダーの見た目が崩れにくいように、必要に応じて sliderLength を補正します。

9. オフセット

チェックすると、Objects のみで緑線を置くときに、対象ノーツの少し前へ緑線をずらします。

設定画面のオフセットタイプが
1/16 (1/12) オフセット の場合は、BPM から 1/16 分の時間を計算して前に置きます。
ミリ秒 (ms) オフセット の場合は、指定したミリ秒分前に置きます。

1/12 を含める を有効にすると、1/12 snap の HitObject が含まれる場合に、前の HitObject の方へ SV 線が近づきすぎないように 1/12 分のオフセットを使います。それ以外の配置では 1/16 が使われます。

Volume 変化を伴う SV 線を設置する場合は、プレイヤーが早入りして叩くことにより Volume 変化が適用されなくなる場合を防ぐためにこの機能を使うことを推奨します。

10. 処理対象の選び方

Objects のみHitObject、小節線、BookMark、特定 Object を基準に緑線を追加します。基本モードです。
BeatSnapsHitObject の有無にかかわらず、指定する BeatSnap 間隔で緑線を引きます。
ノーツがない場所で Volume 変化のグラデーションを設置したい場合などに使います。
※オフセットは適用されません。
緑線設定のアドバンスモードを有効にすると表示されます。
既に置かれている緑線の SV 値・ Volume 値を修正します。
※オフセットは適用されません。
赤線設定のアドバンスモードを有効にすると表示されます。
設定した見た目 BPM になるように、既に置かれている赤線に緑線を引きます。
BPM が細かく変化する曲で、見た目上のスクロール速度を統一したい際などに使用します。
※オフセットは適用されません。

Objects のみの詳細

すべての Object指定範囲内の全ての Object(ノーツ、スライダー、スピナー、小節線、BookMark)を対象に緑線を置きます。
小節線のみ小節線を対象にします。
ノーツがない小節線、ノーツがある小節線、両方を対象とし緑線を置きます。
それぞれの小節線の次の Object にも戻し用の緑線を自動で置いて SV が意図せず次の区間へ残り続けないようにします。
小節線以外小節線と同じタイミングではない Object を対象にします。
小節線にも戻し用の緑線を自動で置いて SV が意図せず小節線にかからないようにします。
BookMark のみBookMark と同じタイミングにある地点だけを対象にします。
ノーツがない BookMark、ノーツがある BookMark、両方を対象とし緑線を置きます。
それぞれの BookMark の次の Object にも戻し用の緑線を自動で置いて SV が意図せず次の区間へ残り続けないようにします。
BookMark 以外BookMark が付いていない Object を対象にします。
BookMark にも戻し用の緑線を自動で置いて SV が意図せず BookMark にかからないようにします。
目印を付けた場所だけを避けたい場合に使います。
特定の Object のみ通常 Don、通常 Kat、通常スライダー、大音符 Don、大音符 Kat、大音符スライダー、スピナー を個別に選び、選択した種類に一致する Object だけを処理します。
選択していない種類の Object に対応する既存の緑線は、基本的に触りません。
このモードでは、選んだ Object の直前または同時刻に緑線を置き、次のノーツ側にも戻し用の緑線を自動で置いて SV が意図せず次の区間へ残り続けないようにします。

11. 実行ボタン

実行 を押すと、現在の入力値と処理対象をもとに .osu ファイルを上書きします。
実行前にバックアップが作成され、成功するとメッセージが表示されます。最後に osu! 側で Ctrl + L を押して再読み込みしてください。

Utility

一括処理と補助機能

Utility は、SV 以外の譜面編集をまとめて行う場所です。

オフセット変更 (all diffs)同じ曲フォルダ内の全 .osu ファイルを対象に、指定ミリ秒分タイミングを移動します。
PreviewTime、Bookmarks、TimingPoints、HitObjects、動画イベントの開始時刻が移動対象です。
ヒットサウンド設定現在の難易度を対象に、Kat を Clap または Whistle へ統一する機能です。
Don 系のノーツは基本的に変更せず、Kat と大音符 Kat に選択したヒットサウンドを反映します。
ノーツ座標設定現在の難易度のノーツ座標を書き換えます。
Center は X=256 / Y=192 の中央寄せです。
Separate は Don、Kat、大音符 Don、大音符 Kat ごとに設定画面の座標を使います。
Random はノーツごとにランダムな座標を設定します。スライダーは制御点も移動します。
タグエディタ (all diffs)タグ入力欄の内容を、同じ曲フォルダ内の全難易度の Metadata に反映します。
設定コピー (all diffs)現在の難易度から全難易度へ設定をコピーします。
Metadata、BG、Preview、Timing Points を選べます。
Timing Points は赤線をコピーし、既存の緑線は各難易度のものを残して出力します。
再スナップ現在の難易度を対象に、指定範囲内のノーツを選択したビートスナップ間隔へ移動します。
全てのノーツを再スナップしたい場合は、範囲を指定しないでください。

再スナップの詳しい挙動

赤線ごとに BPM、拍子、barLength からスナップ間隔を計算します。
各スナップ位置の前後半分の範囲に入っているノーツを、そのスナップ位置へ移動します。範囲内に赤線がある場合、次の赤線以降は新しい BPM と拍子で再計算します。

選べる間隔は 1/24、1/36、1/48、1/60 です。譜面の意図に合う最小単位を選んでください。実行前に確認ダイアログが表示されます。

BG Setter

背景 Y 座標の調整

現在の譜面背景を表示し、osu! の背景イベント行に保存されている Y 座標を調整します。

何を変更するか

Events セクションの背景行にある Y オフセットを書き換えます。画像ファイルそのものを編集する機能ではありません。背景の表示位置だけを変えたいときに使います。

操作

  1. osu! エディタで対象譜面を開きます。
  2. メニューから BG Setter を開きます。
  3. 背景を上下にドラッグして Y 座標を調整します。
  4. 実行、または Ctrl + S で保存します。
  5. osu! 側で Ctrl + L を押して確認します。

Timing Property

現在位置の譜面情報を確認する

Timing Property は、編集対象を書き換える画面ではなく、osu! の現在再生位置に対応する値を確認するための補助画面です。設定のアドバンスモードを有効にしている場合にメニューへ表示されます。

Timingosu! の現在再生位置を mm:ss:fff 形式で表示します。
BPM現在位置に適用されている赤線の BPM を表示します。
SV現在位置に適用されている SV を表示します。
見た目 BPMBPM、SV、SliderMultiplier をもとに、見た目上のスクロール速度を BPM 相当で表示します。
Volume現在位置に適用されている Volume を表示します。

使い方

osu! エディタで曲を再生またはシークすると、Timing Property の値も更新されます。
表示されているそれぞれの値をダブルクリックするとクリップボードにコピーされます。

Settings

設定項目

ツール全体の表示、バックアップ保持数、オフセット方式、ノーツ座標を管理します。

言語設定English / 日本語を切り替えます。
バックアップ保持上限譜面ごとに保持するバックアップ数です。
1から100の整数を指定します。保存時に古いバックアップが整理されます。
オフセットタイプSV Editor のオフセット入力を、スナップ基準またはミリ秒基準に切り替えます。
ノーツ配置設定Separate 使用時の Don、Kat、大音符 Don、大音符 Kat の X / Y 座標を設定します。
X は 0 から 512、Y は 0 から 384 の範囲です。
初期値は
Don : X=64 / Y=64
Kat : X=448 / Y=64
大音符 Don : X=64 / Y=320
大音符 Kat : X=448 / Y=320
です。
Unicode対応譜面名表示に TitleUnicode / ArtistUnicode を使います。
日本語や特殊文字の曲名を表示できます。
アドバンスモード相対速度変化や Timing Property など、追加の編集項目を表示します。

Safety

バックアップと注意事項

このツールは便利ですが、実行時に .osu ファイルを書き換えます。処理の前後で何が起きるかを理解しておくと安心です。

自動バックアップ

SV Editor、Utility の一部、BG Setter は、上書き前に Backup フォルダへ現在の .osu ファイルをコピーします。
バックアップファイル名には日時が使われ、設定した保持上限を超えた古いファイルは削除されます。

手動バックアップ推奨

大きな範囲への SV 適用、全難易度へのコピー、Resnap などは影響範囲が広い処理です。
公開前の譜面や作業中のセットでは、曲フォルダごと別の場所へコピーしてから試すと安全です。

免責事項

このツールの使用、またはこのツールに関連して発生したすべての問題は、自己責任でお願いいたします。
製作者および配布者は一切の責任を負いません。

実行後の確認

成功メッセージは「ファイルへの書き出しが終わった」ことを示します。osu! エディタの表示は自動では更新されません。
必ず Ctrl + L で再読み込みし、Timing、HitObjects、背景座標を確認してください。

Troubleshooting

困ったとき

よくある症状と確認する場所です。

譜面名や背景が表示されない

osu! が起動しているか、エディタで譜面を開いているか確認してください。
曲フォルダや .osu ファイルが移動・削除されている場合も取得に失敗します。

実行後に変化が見えない

osu! 側で Ctrl + L を押して譜面を再読み込みしてください。
ツールがファイルを書き換えても、エディタの表示は自動更新されません。

Timing の入力でエラーになる

mm:ss:fff 形式、またはミリ秒の整数で入力してください。
始点が終点より後ろの場合もエラーになります。

SVやVolumeの値でエラーになる

SV は正の数、Volume は 5 から 100 の整数が基本です。
相対速度変化の基準 SV も正の値を指定してください。

バックアップを減らしたい

設定画面のバックアップ保持上限を変更して保存します。
1から100の範囲で指定でき、保存後に古いバックアップが整理されます。

osu!lazer で使えない

osu!lazer はサポートしていません。
osu!lazer では、開いている譜面や現在位置をリアルタイムに読み取る機能を使用できません。
また、osu!stable と osu!lazer では osu! file format が異なるため、osu!lazer の .osu ファイルへ書き込むと、想定していない動作につながる可能性があります。
このツールは osu!stable でのみ使用してください。

バグを報告したい

ツール上で不具合が発生した場合は、Discord の bug-report へ報告をお願いいたします。

機能追加を提案したい

ツールに追加してほしい機能や改善案がある場合は、Discord の request へ投稿をお願いいたします。

Project Members

プロジェクトメンバー

osu!taiko Mapping Helper の開発、機能提案、説明書作成、校閲、テストに関わった方々です。

プログラム miyagishima
uone(共通機能のみ)
機能の考案 tasuke912
提案をくださる皆様
使用説明書の作成 Vanity8
校正・校閲 Maimaing
テスター miyagishima(簡単な確認のみ)
使ってくださる皆様